Case Study

「モニター契約」

こんな求人広告があります。「お好きなときに1、2時間着物を着て販売宣伝のモニターになっていただければ、着物整理などの簡単な仕事で時給2000円になります。営業販売ではありません。お仕事してみませんか」
 応募した人は、会社から、「仕事にはユニホームとして着物が必要です。展示会場にある着物を選んで下さい。着物の代金は会社が全て支払いますので、ローン契約をして下さい」と言われます。会場で強引に説得され、次から次に100万円以上もする着物を何枚も買わされます。
その後まもなく会社が倒産してしまい、ローン会社は契約者である個人にローン代金の残額を請求します。被害者であると主張し、ローン会社に着物を返すので支払いを拒絶したいと言っても、困難があります。個人のローン契約の申込書が会社を通じてローン会社に提出され、ローン会社は個人に契約の有無を確認し、代金は既に一括払いで会社に支払われているからです。また、法的には、加害者は会社であり、ローン会社は、個人のローンを会社が支払うことになっているという約束については知らないので、特別の事情が無ければ契約の取り消しはできないからです。近時、数千人規模の被害者が出て訴訟になっている「愛染宛山久」事件が上記モニター契約によるものです。十分なご注意を。